“実践型いなか生活デザインインターンシップ”

 

4.コダワリの蔵元にて、杜氏からガッツリ日本酒醸造 学べます。

 

今も古い蔵が使われています
今も古い蔵が使われています

事業主紹介

――蔵元紹介――

・1915年創業、現在4代目の酒造会社。

・紀の川の伏流水と創業以来の土蔵を使って、地酒をつくっています。

・最近世代交代を行い、現在の社員の平均年齢28歳

 

(※いつもは事業主の代表の方に話を伺うのですが、会社組織ということもあって、今回は実際の受け入れを担当して頂く杜氏さんに話を伺わせて頂きました)

――杜氏紹介――

東京生まれ。

東京の大学の醸造学科在学中に本物の上等なお酒を知る機会を得て、杜氏という職業があることも知り、卒業後、石川県の酒蔵に蔵人として就職。

そこで10年ほど勤め、2013年から当酒造会社で先代の後を継いで杜氏として働いている。

 

▼日本酒醸造への想い

-コメの旨みがしっかりあって、キレのある酒を作りたい

-その土地土地にあったようなお酒を造ることが大事で、東京や海外で流行っているお酒とは異なり、長い時間語りながら、差しつ差されつ飲み続けられるお酒を目指したい。

-今はまだ杜氏としてのスタイルは確立できていないが、、そもそも水が他とは違う、作っている場所が違う、作っている人が違うので、個性をわざと出さずとも、個性が出てくると思うので、そこは作為的にせずに、色々なものが合わさって出来たスタイルがずっと続いていけばいいな、と思います。


▼酒造りとは

 「忍耐」

思うようにいかないことに耐えつつも、リラックスして居たい。


▼酒造りのやりがい

-理屈と感覚がマッチする時がある

「あの時こういう風に言っていたのは、こういうことだったんだ!!」と分かる瞬間がいくつかあり、それが楽しい。

お米をさわったり、麹を食べてみたりして、五感を使って状況確認する時には、数値であらわせる時とそうでない時とがあって、数値はあくまでも目安で、最終的な判断は自分の感覚で行っている。その感覚が、自分の中の考えていた通りになった時は、楽しい!


▼蔵人にとっての当蔵でのやりがい

-職人として技術を身につけられたらこれでご飯を食べて行ける

-勉強し、努力すれば評価してもらえるし、他の蔵でも通用できる。

-自分の意見を商品に反映できる。


▼未来に向けて

今は五百石の製造量だけれど、5年後ぐらいの目標は千石を作って、個人の日本酒を好きな人に買ってもらいたい。

一番人の手が必要なところ、感覚が求められるところはオートメーション化せずに残すけれども、使う道具は使いやすくて、従業員が安全なように&肉体労働を減らせられるように、衛生的になるように新しいものを取り入れていきたい。


▼インターンシップ参加者に対して

 働くことに対して意欲的であって欲しい


◆インタビューしていて、聞き手の田中が忘れられない言葉がありました。

杜氏:「お酒を造る設計図は私の頭の中に既にある」

 

                                                               (文責:田中)


インターンシップ募集要項

期間

年中受入可能ですが、酒造りのメインは冬場になります(10月~4月)。

日本酒だけでなく、梅酒を仕込む時期もあります。

まずはお問い合わせください。


受入場所

和歌山県岩出市


研修概要

基本は酒造にかかる作業全般任せます。※(肉体労働的な要素も強いです

(チームワークが大事な職場なので、社員と同じ扱いで関わって頂きます。女性も特別扱いしません)


研修内容

・5:30~17:00勤務(2時間休み)を中心として、醸造の状態に合わせてポジションにより夜中にも仕事があることがあります。

・冬場は寮に泊まり込みで宿泊可能・ご飯付きかも(※職場による)

・休みは基本的になし。

ただし、いなか伝承社がコーディネートする研修プログラム上で当研修先から移動して他の地域や職場を学ぶ日があります。


受入定員

1日の受入定員は2人


応募条件

・毎日で無くても良いですが、最低7日間以上参加できること。

・40代の方まで。


費用

参加費は要問合せ(食事代・保険料・宿泊代等は含まれません。)


備考

・作業は、普段着の動きやすい格好。防寒対策も必要

・杜氏は女性です。


こんな人に向いているかな

・ガッツリ日本酒醸造について学びたい方

・蔵元での現場の仕事について知りたい方

・将来杜氏を検討している方

・自分を肉体的でも精神的でも鍛え直したい方




背中が語る真剣な現場
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ただ今、醸(かも)され中
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